丁寧に、思いをこめてチクチク刺した刺し子ふきん。
あなたは、何に使っていますか?
刺し子ふきんの用途はたくさんあれど、

ふきんとして使って汚れたら嫌だなと思うと使えないな、、
こんな思いから使うのを躊躇されている方がいたら
もったいない😭
です!
ふきんはふきんとしてきちんとお洗濯をしながら存分に楽しんでほしい。

きちんとした洗濯?洗濯機NGで、毎回手洗い必須?めんどくさいーむりー
こんな思いから使うのを躊躇されているとしたら
もったいない😭(2回目)
です!
何を隠そうわたしは超ずぼらで、洗濯機でふきんをガンガン洗うタイプ。
ただ、使う洗浄剤の性質をよく知り、糸の染料の性質をよく知れば
絹糸や草木染糸も洗濯機で洗うこともできてとっても楽なんです。
とはいえ、思わぬ色落ちをわたしも何度か経験しました。
その中で気づいたこと。
ここまでズボラでもきちんと清潔に刺し子ふきんをふきんとして楽しむことができるよ。
というのを、お伝えしたいと思います。
草木染糸
草木染糸は総じてアルカリ性洗剤に弱いです。
アルカリ性洗剤とは、手を洗う時の固形石鹸や無添加のボディーソープ、ハンドソープなど。粉末の酸素系漂白剤。くわしい草木染の色落ち実験の記事はこちらです。

メーカーさんや、個人の草木染糸作家さんによっても違うと思います。
間違いがないのは、中性洗剤(食器用洗剤)だと思いますが、
青系のものは藍染を使っていることが多く、藍染については下記の段落をご覧ください。
何で染められているかを確認してくださいね。

藍染糸、藍染布
藍染糸
藍染も草木染の一種ですが、藍染はとっても不思議な性質がありました。
中性洗剤でにじみました。
が、アルカリ性洗剤である酸素系漂白剤にはとても強く、煮沸にも耐えました。
詳しい実験の記事はこちらです↓

中性洗剤で洗って生地が滲んでしまっても、酸素系漂白剤で洗いを繰り返すと生地の滲みがとれますし、それでいて糸の色落ちはしないので大丈夫です。
藍染布
藍染布は使いはじめは水洗いをするだけで藍の染料が落ちます。しばらくはアルカリ性の石鹸でもみもみするだけで泡が藍の色になります。なので、白物と一緒に洗濯機に入れるのはNGです。
UV効果や抗菌効果もある藍染はなるべく長持ちさせたいなと思ったら中性洗剤で手洗いするのが長持ちのコツかもしれません。藍染のものはとっても高価ですし。。
藍染の使用感を書いた記事もありますのでよろしければこちらお読みくださいね。

また、藍染布をふきんとして使い続けたらどうなるかを映像にしましたので、こちらもご参考に。
絹糸
昨今の絹糸も昔より染料がよくなって色落ちも神経質にならずとも大丈夫です。
確かに正絹生地ともなると洗濯機がNGなのはしょうがないと思いますが、
絹糸を使ったさらしふきんならばズボラさんにも手入れしやすいです。
絹糸の刺し子ハンカチを洗濯機で洗い続けてみた話↓

こちら↑刺し終わったばかりの絹糸の刺し子ふきんを中性洗剤(食器洗剤)で洗ってみたところ、にじみました。
写真ではわかりにくいですが、ふきんが少しピンクに染まりました。
この赤の絹糸の切れ端を、酸素系漂白剤を混ぜた熱湯につけました。
やはり少し色落ちしています。ただ糸自体色が薄くなったなあという感じはありません。
それで、大丈夫だろうと思って酸素系漂白剤で2回洗いましたが(洗濯機)、やはり大丈夫みたい。
こちらも絹糸ですが、この色の糸は中性、アルカリ性洗剤ともに色落ちなし。
ただ、洗濯を重ねて思ったのはやはり綿糸に比べると耐久性が弱いです。
絹糸の耐久実験をしましたのでこちらの投稿もご参考に↓
なので、絹糸のふきんはテーブルコーディネートに使ったり、棚の目隠しや、タペストリーなど、洗濯頻度が低いものに最適かなと思いました。
メーカーから出ている一般的な刺し子糸
もうこれは言わずもがな。なんで洗ってもびくともしません!
酸素系漂白剤を溶かした湯でグツグツ煮洗いしようが大丈夫!
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共通して、これだけはダメという洗浄剤
①塩素系漂白剤は全てを真っ白にしてしまうのでダメですー!
※キッチンブリーチやハイター
②柔軟剤 マイクロカプセルが吸着してふきんを介して体内に蓄積され、健康被害の原因になります。また、柔軟剤の油分が表面にまとわりつき、吸水力が低下します。
地球環境と私たちの健康のために使う洗剤、使わない洗剤
今までの記事の中でわたしは洗濯機用の合成洗剤については触れていません。
なぜかというと、合成洗剤を使っていないからです。
現在、洗濯機にはセスキや純石けん洗剤、マグネシウム粒(洗濯マグちゃん)などで全ての洗濯をしています。
コツは、水量を通常より多くして、回す時間を増やす(15分以上)こと。(マグネシウムが水と反応して効果を出すためにかかる時間)。マグネシウム粒を併用するなら、洗剤は規定より少なくしてもよい。洗剤の量が少なくても、結局洗濯で重要なのはきちんとすすぐことなので、すすぎはしっかりしたほうがよい。
これを使う前は、夫の仕事着の強烈な臭いを消すために、無臭をうたう合成洗剤ジプシーをしていました。でもよくならなくて悩んでいました。これにたどり着いてからは、それまでが嘘のように臭わなくなり、しかも合成洗剤の匂いを久しぶりに嗅ぐとその強烈さを不快に感じるようにまでなりました。
合成洗剤は10年ぐらい前には配合されていなかった香りを閉じ込めるマイクロカプセルという、プラスチックの小さな粒が含まれています。この化学物質が生地に付着してなかなか取れない。昨今これが原因で化学物質過敏症を発症する方が急増しています。マイクロプラスチックが地球環境に悪いという問題もあります。
食品を扱うキッチンで使うふきんには、合成洗剤(洗濯用も、食器用も)をなるべく遠ざけてほしいです。
色々使ってきておすすめの洗剤は記事の最後にご紹介します。
メーカーさんはクレームを気にする?
メーカーさんの立場に立ってみると。。
「すぐ色落ちした!」「劣化した!」とクレームが来てしまうのが一番怖いと思うんです。
品質を最大限に保つためにベストなお手入れ方法を、
「洗剤の使用法を守ってこすらないで優しく手洗いしてね。洗濯機で乱暴に回さないでね」と伝えますよね。
でも、買い手側からすると、

多少ズボラでも楽しく使いたいから実際どんな方法ならいけるのかが知りたい
って人も多いと思うんです←それはわたしもそうです
だから、

繊細な糸であれ神経質にならずに日常使いも楽しめるよ
と言いたくて。
実際やってるお手入れは?
ここでは、実際にやっているふきんのお手入れをお伝えしますね。
前述した通り、食器用洗剤でにじんだり、酸素系漂白剤で漂白されてしまうかどうかは
少し色落ち実験をされるといいです。糸があれば、糸を少しだけ切って洗剤を混ぜた水につけてみてくださいね。
糸の色が水に溶けて色づいても、糸自体の色が漂白されたような感じがなければ大丈夫。
そこで大丈夫だったものは、わたしはこんな感じでやっています。
①毎回洗濯機にほうりこむ^^ →使っているうちに、シミが気になってきたら
②酸素系漂白剤でつけおき→ぬるま湯1リットルにつき大さじ1/2。詳しくは動画ごらんくださいね。
https://youtube.com/shorts/GnyfxxH97hg?si=_wJhjEgmjF31JDEO
③熱湯での煮沸が大丈夫なら煮沸消毒もやってみてください。
(酸素系漂白剤を溶かした鍋は吹きこぼれやすいので、吹きこぼれるまでに火をとめてください。)
1日の終わりに、つけ置きをして次の日の朝にすすいで干しておけばより簡単です。
もし、ご自身で刺した刺し子ふきんをプレゼントされる時にも、
プレゼントするお相手にもお手入れ方法を教えてあげれば喜ばれそうです。

きれいに刺し子ふきんを使い続けてあげたいですね!
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つけおき洗いには↓
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ほうろうは、直火で煮沸もできるので便利でよく使っています。
おしゃれなものは気分もあがりますね。
手洗い派の方にはこちら
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固形石けんを今食器用洗剤として使っています。色々使ってきたけど、コスパと洗浄力は最強。石けんで食器を洗うようになってから手荒れしにくくなったんですよ。
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↑草木染のふきんを手洗いしたいけど、石けんはアルカリ性なので色落ちしてしまうと思った時に使っているのがこちら ヤシノミ食器用中性洗剤です。(無香料無添加なので一般的な食器用合成洗剤よりは地球と身体に優しいですが、いちおう「合成洗剤」なので常用はしていません)
おすすめの洗剤(洗濯機編)
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↑これはめちゃくちゃいいです。冷水にも溶けやすく、排水管や洗濯機も石鹸カスがたまらずいつも洗濯機がきれい。初心者さんにおすすめ。
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↑とにかく規定量が少しですむ。コスパ最強。アルカリ洗浄剤は水温が高いほうが効果を発揮するので、ぬるま湯にすると良いです。酸素系漂白剤の弱いやつなので、 排水管や洗濯機も石鹸カスがたまらずいつも洗濯機がきれい。
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わたしはいつも洗濯機に入れっぱなしなのですが 汗ネットにはよく「干してください」と書いてあります 汗
洗濯を繰り返すと、粒の表面に汚れの膜がつくので時々クエン酸を混ぜた湯で煮沸消毒しています。
少しずつ粒が小さくなるので、そうしたらマグネシウム粒を足していけば永遠に使えます。
コスパ最強です。
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↑石けんの洗濯洗剤。液体なので溶け残りがないので初心者さんにおすすめです。が、セスキと比べると一回の規定量が多い。石けん成分がどうしても洗濯機に石けんカスとして付着してしまうので、定期的な洗濯機洗浄が不可欠です。石けんの助剤として、セスキや酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)と組み合わせて使うことをおすすめします。
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