絹糸で刺したふきんを実証実験すべく2024年のお正月あたりから台ふきんとして使い、洗濯機にもかけ、時には酸素系漂白剤で煮沸消毒もして、半年弱ほどガンガン使ってみました。ちょっとかわいそうなぐらいの見た目ですが、こんな感じです。
実証実験の結果を詳しくお話しますね。
そもそも、どうして絹糸を選んだのか?
それは、この本との出会いです。
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昔の花嫁は嫁入り道具として自分で刺した花ふきんを持って嫁いだ。
絹糸で刺した花ふきんは洗濯を繰り返すうちにふきんの色が段々糸の色に染まっていく。
その様子を、段々と婚家のしきたりや風習を学んで、その家に染まっていく様子と重ねた。
というくだりがあり、なんだか昔の女性の人生のロマンを感じていまして
いつか絹糸で刺した作品を作ってみたいなぁと思っていました。
使用した糸
糸六さんのこちらの糸より、ふきんに刺したのは青と赤です。
絹糸はつるつるしていて、しごくとたわみやすいのと、当方の指の手荒れに糸が引っかかるのが難点ですが、
絹糸ふきんの経過
制作当時。
絹糸は綿糸と比べると残念ですが、劣化が早かったです。
割菊の三つ編み部分がちぎれてしまい、一目刺しの赤糸のほうはあわれな感じになってしまいました。
ふきんのように、摩擦が激しかったり、酸素系漂白剤を通す頻度が高いと、やはり綿と比べると繊細な糸なのだと感じました。
※ 同じ絹糸でも、ハンカチにしたものはぜんぜん大丈夫(使う頻度はふきんより低いし、漂白剤は使っていないからかな。長く使うことを考えると、洗濯機洗濯よりはやはり手洗い推奨します)
なので、絹糸のふきんはテーブルコーディネートに使ったり、棚の目隠しや、タペストリーなど、洗濯頻度が低いものに最適かなと思いました。
糸六さんの絹糸を使っていますが、驚いたのは酸素系漂白剤につけおいても全く色落ちせずにいたということです。また、アイロンにも強いです。
ここまでになってしまいましたが、変化していくさまですら愛着がわき、愛おしく、ぎりぎりまで使ったしまいました。
このふきんたちはこれからウエスになる予定ですが、とっても愛着があり、しばらくはこのまま保存しておこうと思っています。
楽しく使えて、感謝しています!
絹製品のお手入れのコツ
◯中性洗剤を使い優しく手洗いする→色によって落ちが強い弱いがあるため、中性洗剤の種類にもよりますが、洗浄力の優しい洗剤をお選びください。ボディーソープでもOKです。
◯シルクは酸には強いのですが、アルカリ性洗剤には弱く色落ちします。
◯直射日光を避け陰干してください
◯もともとシルクはとても繊細なため、洗濯機ではなく、つけ置き洗い・優しく手洗いをおすすめします
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他メーカーの絹糸
他のメーカーさんからも絹糸が色々出ています。
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