亀甲柄の意味
亀甲柄は平安時代に中国を経て日本に伝わった文様です。
正六角形で亀の甲羅をあらわしています。
亀が固くその身を守ることから、長寿や健康さらには魔除けの意味があるとされています。
六角形の繋がりは「和」「円満」「人とのつながり」も象徴するため、家庭円満や子孫繁栄の願いもあります。

長生きする亀は昔から長寿吉祥の象徴ですので、長寿への祈りが込められているのですね
刺し子における角亀甲の特徴
角亀甲は斜方眼の縮尺により、一目刺しにも模様刺しにもなります。
真ん中にお花をおいた角亀甲のアレンジは「花亀甲」とも呼ばれます。

「角(つの)」という呼ばれ方のイメージと真逆なかわいらしい模様ですね。
↑こちらは一目刺しでできる角亀甲。ところどころのお花をピンクにアレンジしました。
↑こちらは、上と同じ縮尺で、1目を細かく刺して花と花の間にも針目を入れた角亀甲。
↑こちらの右上の角亀甲は、斜方眼の縮尺を大きくとり、六角形の角の部分を1目突き抜けて刺したもの。
模様刺しでできる角亀甲です。

また、内部にもう一つ花を刺すアレンジなど、さまざまです。
角亀甲が刺してみたい方へ
角亀甲は、六角形の同じ方向の辺をまっすぐ刺していき、次は斜めをまっすぐ、そしてもう一方の斜めをまっすぐ。斜めは布がたわみやすいので糸こきの強さに気をつけましょう。1目の大きさをなるべくそろえてきれいなお花が作れるよう意識します。
角亀甲の斜方眼の縮尺や構成などは作品に応じて変化させています。
こちらはベビースタイのキットです。キットには、角亀甲の縮尺と刺し方(上にご紹介したアレンジ2種類)が詳しく説明してあります。
家族の幸福や未来を守る意味のある模様なので、ご出産お祝いなどにぴったりだと思います。

※完成作品をお求めの方はこちらへ

角亀甲を刺すのにおすすめの刺し子糸、材料
小花の部分がかわいい角亀甲は、ぷっくりとした印象になる太めの刺し子糸がおすすめです。
アレンジも結構しやすいので色々な糸を使って楽しめますよ^^
左の糸はオリムパス刺し子糸の淡い色シリーズを3色使っています。
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右は、赤い糸。古典的な赤や紺を使うのもいいですよね。
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また、段染め糸を使うのにも良い柄だと思います。
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