最近、
日本製の手芸用品や素材が減っている、
という話をよく目にします。
・国内の養蚕農家数は、ピーク時の220万戸から、現在は百戸程度にまで減少
・ビーズバッグを製造できる国内メーカーは数社を残すのみ
・刺し子に欠かせない「針」や、布を裁つ「糸切り鋏」を作る熟練の鍛冶職人も減少の一途
(手芸店の方が「100均で手芸用品を買わないで、国産の用品を少しでも買ってください」という叫びかけも見ました)
・アパレル業界の国内自給率も、この30年で50%から1%へ
そういう話を聞くと、
この先どうなるんだろうと、とても心配になります。
ただ、100円ショップにも私はとてもお世話になっています。
娘が工作が好きで、もしすべての材料を高いもので揃えたらと思うとちょっと怖いです(笑)
よいものを買っても、結局続かなかったりしてタンスの肥やしになってしまうこともありますよね。
だから最初は、とりあえず100均で買ってみて、もしハマったら、よいものを買ってあげようかなと思うにはちょうどいい存在なんです。
確かに、100均の手芸道具は「安かろう悪かろう」を証明するようなものが多いと、手芸用品が身近にある私には感じます。
100均の針とハサミは特に使い心地が全然違いますし、
定規も微妙にメモリがずれていたり、
糸通しもすぐワイヤーが抜けてしまったりします。
もしすべてのものが安さだけで選ばれる社会になったら、
冒頭に書いたような国産の道具や素材は、少しずつ姿を消していくのかもしれません。
そうなると、長い時間をかけて受け継がれてきた職人の技術も、次の世代に残らなくなってしまうのではないかと私は少し心配しています。
私自身も、ほんとうに危機意識は感じています。
日本の素晴らしい産業や工芸が衰退していくのはめちゃくちゃ悲しい。
でも同時に、
「助けなきゃ」だけで人は物を買わないとも思うんです。
本当は価値があるものでも、その価値がうまく伝わっていなければ、人はなかなか手に取ることができません。
そこに、少しモヤモヤしています。
刺し子も本来は、とても時間のかかる手仕事です。
だから私は、刺し子を「安い手芸」としてではなく、その時間や美しさ、
積み重ねられてきた技術の素晴らしさをきちんと伝えていきたいなと思っています。

刺し子の魅力や、なぜ刺し子なのか?は、こちらの記事もあわせてご覧くださいね。
また、私が愛用している機能も作りも素晴らしいおすすめ手芸道具のお話はこちら。




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