先日、ある日本の縫製工場さんの投稿がX(旧Twitter)で大きな反響を呼んでいました。
生まれてくる赤ちゃんのために作った播州織のハンカチをお客様に販売したところ、飛ぶように売れたそうです。
そこに寄せられたコメントを読んで、「まさに刺し子に重なることだな」と深くうなずいてしまったんです。
たとえば、こんな声。
この言葉に、私は大きく共感しました。
刺し子はまさに「時間と手間を惜しまないものづくり」。
布を選び、糸を選び、一針一針ゆっくり縫い進めていく。
効率やスピードではなく、“丁寧さ”そのものに価値を置く手仕事です。
こんな声も寄せられていました。
刺し子の針目には、“思い”が宿ります。
それは目に見えるものではありませんが、触れたとき、使ったときにじんわり伝わるもの。
「大切に使いたい」という気持ちは、作り手の想いがあるからこそ生まれるのだと思います。
さらに、こんな言葉も。
私もそう思います。
刺し子の完成品は、日本の布、日本の糸を用い、日本に伝わる模様を縫い込んでいます。
それぞれの模様には「子どもの健やかな成長を願う」「魔除けの意味がある」といった祈りが込められています。
つまり一枚一枚が“ほんまもんの日本”そのもの。
それを日常の暮らしに取り入れることができるのが、刺し子の大きな魅力です。
大量生産で何でもすぐに手に入る時代だからこそ、
「原点回帰」という言葉が響くのだと思います。
便利さや早さよりも、
心地よさや丁寧さを大切にしたい。

刺し子も、そんな今の時代が求める“原点”のものづくりのひとつでありたいです!
日本の「衣」を取り戻したい
また、「衣食住」といわれるように、「衣」=身にまとうもの、身につけるものは日本人にとってとても重要でした。
しかし、日本の「衣」はパターン、生地の質、縫製、 全てが外国産にとって変わられどんどん快適さを失っています。悲しいです。
洗濯したらすぐダメになるお洋服や、シーズンごとに大量廃棄されるお洋服をもう見たくない。
作り手の顔が見える職人を応援したい。
ずっと大切に受け継いでいけるお洋服が欲しい。
そんな原点回帰を望むあなたへ お守りがわりになるような1着をコラボで作らせていただきました。
鹿児島で活動されている子ども服の作家さん Kocchi さんという方に作っていただきました。
https://www.instagram.com/kakokocchi/ ←kocchiさんインスタグラム
背中についているこぎん刺しのリボンがnuu.ne製です。
背中のこぎんリボンは守りの象徴。背守りという子どもを守る日本文化をオマージュしています。
kocchiさんのお洋服はパターン、生地選び、縫製、 全ての品質が高く
国産の快適さと職人のレベルの高さを実感していただけます。
世代を超えて残したくなる想いのつまった1着を目指しました。
わたしたちの想いを何より価値に感じていただける方にお手にとっていただきたいです。
(2025年山形屋百貨店のMONOフェアという催事にて1サイズ1着の限定販売。)


今後刺し子はどうなるのか
刺し子はもともと生地がとても貴重で高価なものだった昔の人がどうにか長持ちさせようと補強と補修の目的で発展してきた文化。
原点回帰となるならばサスティナブルの観点からも、もう一度日本人に取り戻したいと強く願っています。
衣類だけに言えることではなく
・時間、心の余裕がない 毎日バタバタ
・常にスマホや情報に追われて落ち着けない
・ものに振り回されている気がする
・安いものを買っては捨てる生活に疲れた
・心身のバランスを崩した
これらの悩みを持つ、ライフスタイルを変えたいと思っているすべての方に刺し子製品の良さを実感していただきたいなと思います。
暮らしを豊かにするためには和の伝統工芸品は他にもいろいろあります
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