季節の中で針を動かす 「二十四節気と刺し子」夏至 いちばん明るい日に、影を見る

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二十四節気では、夏至を迎えます。6月21日(日)〜7月6日(月)ごろ

夏至は、一年の中で昼の時間がいちばん長くなる頃。
光がいちばん長く地上に届き、季節はいよいよ夏へ向かっていきます。

この時期になると、私は少し活動的な気分になります。

どこかへ出かけたい、というより、
何かをつくりたい。
手を動かしたい。
新しい図案を生み出したい。

そんな気持ちが、自然に出てきます。

でも、新しい図案を生み出すといっても、
最初から完成形が見えているわけではありません。

方眼に向かい、線を引いてみる。
反転させてみる。
組み合わせてみる。

思ったようにいかないことも多いけれど、
その中で、模様の流れや力の向きが少しずつ見えてくる。

最近の私は、
またその手探りの時間に向かいたくなっています。

夏至は、一番明るい日です。

けれど、光が強くなるほど、
影もまた、はっきり見えるようになります。

それは、模様にも似ている気がします。

少し崩れるところ。
流れが変わるところ。
密になるところ。
抜けるところ。

そういう場所にこそ、
今の自分が見ているものが表れるのかもしれません。

伝統模様をそのまま刺すことも、もちろん大好きです。

でも今は、
昔から続いてきた形を見つめながら、
自分の手で、もう一度組み立ててみたい気持ちがあります。

どこを残すのか。
どこを変えるのか。
どこまで崩しても、その模様らしさは残るのか。

そんなことを、方眼の上で確かめてみたい。

夏至の明るさは、
ただ前向きになるための光ではなくて、
今まで見えていなかったものを照らしてくれる光なのかもしれません。

一番明るい日に、影を見る。

光と影の両方を見ながら、
新しい図案を探っていく。

今年の夏至は、
私にとって「動き出す」だけではなく、
「生み出す」季節のはじまりになりそうです。

 

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