
自分のオリジナルエプロンが作りたくて挑戦したお話です。
体型を入力しただけでは完成しなかった話
Instagramでこのエプロンを紹介したところ、
「AIにどんなふうに質問したら、こんな答えが出てくるのでしょうか」
というコメントをいただきました。
AIが作ってくれたのは、あくまで最初のたたき台。
そこから寸法を確認し、間違いを直し、実際に縫いながら調整して、このエプロンが完成しました。
今回は、私がChatGPTとCodexをどのように使ったのか、そして、どこからが人の仕事だったのかを書いてみようと思います。
ずっと、自分が本当に着たいエプロンを作りたかった
昔からエプロンが大好きです。
エプロン姿の女性を見るのも好き。
レシピ本を眺めるのも好き。
たぶん私は「エプロンフェチ」です。笑
だからいつか、自分が本当に着たいと思えるエプロンを、自分でデザインして作ってみたいと思っていました。
市販のレシピ本にも素敵なエプロンはたくさんあります。
でも、自分の身長や体型にしっくりくる丈、肩ひもの細さ、前後で色を変えること、脇を縫い合わせずに開けておく構造など、私の希望をすべて満たすものは、なかなか見つかりませんでした。
それなら、自分で考えてみよう。
そう思って、今回AIにレシピ作りを手伝ってもらうことにしました。
まず、ChatGPTに希望を伝えました

まずは、私がどんなエプロンを作りたいのかを、できるだけ具体的に伝えました。
身長、ウエスト。
前と後ろは別々の布で作り、脇は縫い合わせず、完全に開いている形にしたい。
丈は、膝下から足首の中間くらい。
肩ひもは細くしたい。
そして、手元にある生地幅に収まるように、必要な用尺も考えてほしい。
こうした条件を、一つずつ伝えていきました。
一度にすべてを完璧に説明できたわけではありません。
AIから返ってきた案を見て、
「そこは違う」
「もう少し丈を長くしたい」
「脇は縫わない」
「前と後ろは別々の布にしたい」
と修正を重ねました。
AIに正解を出してもらうというより、会話をしながら、自分の頭の中にあるイメージを整理していくような感覚でした。
Codexには、レシピの形にまとめてもらいました
ChatGPTとのやり取りで、エプロンの形や条件がある程度まとまってから、Codexにレシピの形へ整理してもらいました。

これは、ChatGPTに作成してもらった指示文の一部です。
これをCodexに送って、必要なパーツ、用尺とその手順をまとめてもらいました。
頭の中だけでは混乱しそうな情報を、レシピとして並べてもらえたのは、とても助かりました。
ただし、ここで完成したわけではありません。
むしろ、ここからが大事でした。
出てきたレシピは、かなり荒かった

(※わざと画像を荒くしてあります このレシピは間違いだらけで実際には作れません)
AIが出したレシピには、そのままでは使えない部分もかなりありました。
たとえば、どう考えても長すぎるひもの寸法が指定されていたこと。
縫う順番が前後していて、その手順どおりに進めると、次の工程ができなくなりそうな部分もありました。
「その長さは、ありえへんやないかーい」
と、AIに怒りながら確認したところもあります。笑
AIは、平気で自信満々に間違えることがあります。
だから、用尺も裁断寸法も、丁寧に見ながら自分で計算し直しました。
実際に布を扱いながら、私が修正しました
レシピを見直したあと、実際に布を裁ち、体に当てながら調整しました。
丈は長すぎないか。
肩ひもの位置は合っているか。
腰まわりに余裕がありすぎないか、逆に窮屈ではないか。
紙の上では分からないことが、布にするとたくさん出てきます。
そのたびに手順を入れ替え、寸法を直し、レシピに手を加えました。
AIは、完成品を出してくれる魔法の道具ではなかった
今回AIを使ってみて感じたのは、AIは何でも正しく完成させてくれる魔法の道具ではない、ということでした。
私にとっては、優秀だけれど、まだ仕事を任せきれない新入社員のような存在です。
こちらの希望を整理してくれる。
考えたことを文章にしてくれる。
寸法や工程のたたき台を、短時間で出してくれる。
それはとても便利です。
でも、出てきたものが正しいかどうかは、人が確認しなければなりません。
特に裁縫のように、布の厚みや動き、縫いやすさ、着たときの感覚が関係するものは、実際に作った経験がないと判断できない部分があります。
AIが考え、人がただ手を動かしたのではありません。
私が考えるために、AIを使った。
そのほうが、今回の制作には近いと思います。
最後に必要だったのは、自分の感覚でした
完成したエプロンを着て、娘に写真を撮ってもらいました。

歩いている後ろ姿を見たとき、なんだか意志を持って歩いているように見えました。
私の意志は、誰にも邪魔されない。
これからもっと自由にものづくりを楽しみながら、こうした感覚を、刺し子の表現にも少しずつ落とし込んでいけたらと思っています。



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