私たちはいつから、壊れやすいものを作るようになったんだろう

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この前、義母が昔編んだセーターを娘に譲ってくれました。

義母が夫と夫の姉にと編んだものだそうです。40年弱ぐらい前のものです。

手に取った瞬間、思いました。

「あ、これいいものだ!」

糸もしっかりしているし、編み目もきれいで、触った感じもまだ力がある。

何十年も前に作られたものなのに、今でもちゃんと着られる。

一方で、今のお店に並ぶ服を見ていると

ほとんどが化学繊維で、大量生産されたものばかりです。

値段は安いけれど、化繊は体が帯電しやすくなり、静電気も起きやすく、あまり好きではありません。

ウールのものも、すぐ穴がありたりしてしまったり、長く使えないものも多いです。

ネット販売サイトを見ていても、素材をスクロールして確認すると必ず化繊が入っているので、

特に子ども服なんかは目がしょぼしょぼになるぐらいサイトを探しまくります 汗

 

服だけではありません。

昔は木で作られていた道具がいつの間にかプラスチックに変わっていたりします。

軽くて便利だけれど、気づけば壊れやすくなっている。

本来なら、時代が進めば技術も進歩して

ものはどんどん良くなっていくはずですよね??

それなのに、令和の時代に昭和のもののほうが丈夫だったりする。

なんだか不思議だなと思います。。

 

刺し子をしていると、この違和感の理由が少しわかる気がします。

刺し子は、布を補強するための手仕事でした。

布を大事に使い、できるだけ長く着るために一針一針縫い重ねる。

「長く使うこと」を前提にした文化です。

昔の人たちは、ものが壊れないように作り、壊れそうになったら直して使っていました。

でも今は、安く作ること。たくさん作ること。早く消費すること。

そういう流れの中で、ものの作り方も変わってしまったのかもしれません。

品質や機能がどこも一定以上になると、消費者は「安い方」を選びます。これに対抗するために価格を下げると、利益を確保するために「数」を売らざるを得なくなります。これって日本の人口が増えていた時代には通用してたけど、少子化で人口が減ってきて、ゆえにこの薄利多売の構造をやったままだと日本経済自体危ない状態と言われています。→価格競争に巻き込まれたビジネスが陥る「生存戦略の限界」 。くわしくは、下記の書籍「厚利少売」を参考にしていますので、ご覧ください)

 

だから私は、刺し子にひかれてやまないのだと思います。

布も糸も、昔からある素材。そして、時間をかけて作るもの。

一針一針進めながら、「長く使う」という感覚を少しだけ取り戻している気がするのです。

  

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