糸始末、面倒ですか?面倒ですよね 笑
例えば、葛飾北斎考案の「崩れ麻の葉」。
このような↓ところどころ線のとぎれた模様は一直線に刺すことができないので
一筆書きのように、迷路のように曲がりながら行き順を決めて刺していくことになります。
この二つはそれぞれ糸始末の回数を変えて刺してみたんです。
左は、糸始末の回数を多くしたもの。
右は、少なくしたもの。
糸始末をしたくなかったわたしの心情
糸始末の手間をなるたけなくしたい。
と以前のわたしは考えていました。
糸始末するとどうしても重ねたところの見栄えが気になる。
そこから糸がほつれてくるかもしれないし、ちょっと不安。
糸始末をいちいちすることの時間と手間がもったいない。
という心情からです。
糸継ぎを少なくするメリットは?
糸継ぎの手間が減る
刺し子が他の手芸とちょっと違う。それは、「裏も見せる」ということ。
裏を見せるということは刺し終わったときや刺し始める時に糸始末をなるべく目立たぬようスマートに始末せねばなりません。そこが難しそうだし、きれいに始末するのは実際少し慣れが必要だし、なんとなく億劫。
だからとにかく一本の長い糸で刺せるところまで刺し続けてしまいたい!
糸を無駄にしたくない
刺し順を考えて、無駄のない道筋で刺していけば、「ここはすぐこの次の線と繋がっているから糸をわざわざ一旦切って進まなくても続きで刺していける」という場合、使う糸の節約になります。
↑こちらは、糸継ぎをなるべくしないで、生地と生地の間に糸を渡しまくって仕上げています
糸継ぎを多くするメリット
次は、糸継ぎを多くするメリットいきますね!
白いさらしに濃い糸を使う場合渡した糸が透けてすっきり見えない問題を解決
メリット名ながっ
この写真のように、白いさらしに濃い糸を使うと、渡した糸が透けて見えます。
特に、水につけるとすごく目立ちます 汗
あまり、生地と生地の間に糸を渡しているとあまりすっきり見えないのがストレスです。
(先にあげたカーキ色のさらしや、藍染のさらしなど、濃い生地を使う場合は全く目立たないので糸を渡しまくっても大丈夫。)
生地の間に糸を渡す時、神経と手間を使わずに済む
長い距離を生地の中を通って糸を渡そうとする時、誤って針が裏に出てしまうことあるあるですよね。
そして、もうすでに刺してしまっている線をとびこえてその下を通って糸を渡したい時などは
生地の間を通すのがとても難しいです。また枠線の近くで糸を渡したい時とかも同様です。
すぐ裏に糸が出てしまうので、何度もやり直したり、結構手間がかかります。
糸を渡す時にひっぱってしまって糸がつれてしまう問題を解決
最後の刺し目が、ひっぱった先の刺し目と綱引きのようにお互いひっぱりあって刺し目が整わなかったり、
糸がつれるとふきんの出来にすごく影響します。
糸始末した箇所からは意外に糸はほつれてこない
これは、使ってみてわかったのですが
台所ふきんで毎日のように刺し子ふきんを使用していると、
刺した目の糸が摩耗して擦り切れて、そこから糸が切れてしまうことはあっても
糸始末した先からほどけてしまうことはあまりありませんでした。
意外に時短になるのでは?
どう進めば一筆書きのように進めるのかを刺す前にシュミレーションして、
何度も線を行ったりきたり頭の中で考えていると
意外にものすごく時間がかかる 汗 ことに気づきました。
糸継ぎの手間にかかる時間を天秤にかけると、トントンか、逆に時間かかってるかも!?
まとめ
今までにまとめてきたのは、模様刺しの場合でした。
模様刺しは、一目刺しよりも目が細かいので糸始末の難易度はそこまで高くありません。
ぜひ果敢に糸始末に挑戦してみてもらいたいです。
糸始末の方法は、こちらにまとめた記事がありますのでご覧くださいね。
どちらにしても、楽しく刺し子していただけますように^^
今回、使用したもののご紹介を最後に。
|
|
|
コメント