峰の上重ね みねのうえかさね と書いて、「おのえがさね」と読む伝統模様があります。
今日は、この模様について深掘りしていきましょう。
峰の上重ね(おのえがさね)の発祥と文様の意味
この模様、葛飾北斎の『北斎模様画譜』の中に出てきます。
出典 国立国会図書館NDLイメージバンクhttps://rnavi.ndl.go.jp/imagebank/data/post-164.html

北斎が考案したオリジナル図案のようです。
元は『新形小紋帳』という題で小紋染めの図案見本として発行されたものです。
当時は、この見本を見て注文を受け、着物を仕立てていたそうです。

北斎は、デザイナーだったのですね
これが明治に入ってから『北斎模様画譜』と改題されました。以後、『北斎模様画譜(新形小紋帳)』に掲載されている模様は、「北斎模様」という名前で親しまれるようになります。
峰の上重ね(おのえがさね)は高く美しい山の頂のイメージから、堂々とした気品を感じさせる「峰」が重なった縁起のよい柄です。
峰の上重ね(おのえがさね)を用いた刺し子作品

私は手拭いサイズのさらし生地にタペストリー図案としてこの模様を採用しました。
こちらです。
この図案の配置を考えて刺してみたところ、ある特徴があることに気がつきました。
↑こちらはこのタペストリーを作れるキットに同封する説明書の一部です。
この説明にもありますように、この模様は一筆書きでするするすると刺していけば最後は刺し始めに戻ります。この一筆書きの線が3本集まってできている模様なんです。
方向転換する回数も少ないし、さらしとさらしに糸を渡して列を代えて刺すこともあまりないし、ずっと何も考える必要なく刺していける、本当にノンストレスの柄です✨
峰の上重ねが刺せるキットを販売しています
このタペストリーキットは発売開始から徐々に人気が出てきました。
タペストリーとして飾る他に、飽きてきたら手拭いや手拭きタオルとしても使えるというところが推しポイントです。さらしはタオルより薄手で、乾きやすく衛生的なので私も愛用しています。
ご購入いただいたお客様からもありがたいことに「刺しやすい図案」とのお声いただきました😊

こちらの販売ページの他にも、
⚫︎自分でダウンロードして印刷してトレースしたい。→データデザイン販売ページあります
⚫︎印刷したものを送ってくれればトレースしたい。→個別対応いたします
⚫︎トレース済みの図案を送ってほしい。すぐ刺したい。→上記販売ページよりご案内
⚫︎タペストリー棒だけでも欲しい→販売ページあります
色々なご要望に対応いたしておりますので、購入方法が多岐すぎてめんどくさい。わからない。という方は直接当方にご連絡いただけましたら対応させていただきます。
販売サイト(minnne、creema等)のダイレクトメッセージ機能にて、よろしくお願いいたします。
他のおすすめ図案などをまとめた記事はこちら
※なお、こちらのキットは糸はついておりませんので、ご自分の好きなお色で刺していただけます
おすすめは太めの刺し子糸です。
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