今回は、「分銅つなぎ」という文様についてです。
分銅つなぎを語る前に、「宝尽くし」模様について
「家庭画報.com」さんより文章と写真を参照しました。
宝尽くし文様とは、いろいろな宝物を並べた縁起のよい吉祥文様です。
もともとは中国の文様で、中国の吉祥思想のひとつ「八宝(はっぽう)」や
「雑八宝(ざつはっぽう)」に由来します。
それが室町時代に日本に伝わり、日本風にアレンジされて宝尽くし文様となりました。 〜中略〜
打出(うちで)の小槌(こづち)や、隠れ蓑(みの)、隠れ笠(がさ)、金嚢(きんのう)など、時代や地方によってこれらのモチーフは異なりますが、いずれも吉祥文様です。
見ているだけでおめでたい、縁起のめちゃくちゃ良さそうな模様ですね。
その宝尽くしの一つに分銅はあります。
秤(はかり)で物の重さを量るときに用いるおもりを分銅といいます。
鉄や真鍮(しんちゅう)で作られており、四角形などもありますが、
両替の金銀に価して、また円形の左右がくびれている形が
美しいところから文様に使われました。
こちらも「家庭画報」サイトより出典
富の象徴として、吉祥の意味を持ったそうです。
分銅の絵だけ見ていてもなかなか気がつかないと思うのですが
刺し子の製図として考えると、対角に円の4分の1でできている模様というのが
また神秘的ですね。
↓
こちらが、刺し子文様の「分銅つなぎ」です。
青い糸のほうです。
分銅つなぎ模様は曲線ですが、あまりカーブのキツくない
ゆるやかな曲線なので刺しやすく、刺していて心地良い模様です^ ^
使用糸は↓こちらの112.113です。
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