3月15、16日に刺し子の個展を開きました。

刺し子の個展は、絵画の個展とは少し解釈が違うと思っています。
刺し子は布を補強し保温性を高めるという実用的な目的から日々の暮らしの中で育まれました。
人々にとって刺し子は生活であり見せるためのものではなく家族を生かすための「技術」でした。
刺し子を今でも身近にされている方ほど刺し子の持つ「用即美」を大事にされ芸術に昇華されるものでなく売るようなものでもなく日々の暮らしに奥ゆかしく寄り添うものだ。とおっしゃいます。
ただ、現代の日本人にとって刺し子があまりにも生活から遠くなってしまいました。刺し子がどんなものか歴史、背景を知っている方のほうがめずらしいぐらいに!
「用美一如」の精神を体現し、生活に寄り添い使う人の心を豊かにする「刺し子」をもっと多くの日本人の方に知ってもらいたい、という思いから個展開催を決めました。
昨今のアパレルは「使いすて」産業になりはてそれに危機感を抱く人はいても昔の綿製品がとても貴重だったころ刺し子を重ね生地を補強し一枚の衣服を大事に大事に着るような時代に逆行することはないでしょう。
刺し子は今後もどんどん装飾性ばかりがもてはやされ用の美から離れていくかもしれませんそれも悲しいことだなと思っています。
だからこそまずはみなさんに刺し子の美を知ってもらいその奥深くに脈々と受け継がれている日本の伝統的な手仕事の価値を感じてもらいたいなと考えました。
日本人の祈りの力をGHQは恐れました。それぐらい霊的なパワーを秘めた日本人が生み出した刺し子をたくさんのお客様に見ていただけまして本当によかったです。
焼き物の絵付けの方が見にいらして、刺し子模様が絵付けの模様と共通するところがあるとのこと、勉強になると言ってくださったり、
刺し子はしてみたいと思っているという方に、目が不自由でも刺しやすい模様をご提案させていただいたり、
晒しやリネンの生地についてのお話で盛り上がったり、
赤糸に惹かれる方、藍染の藍の色にパワーがもらえるとおっしゃられる方、
やはり対面でないと色々できないお話がわたしとしてもとっても勉強になりました。
また精進します。
ギャラリーを貸していただいたここのつさまで、4月より講座を開講します。
まだ少し枠があるようです。気になる方はここのつさんよりお申し込みください。
これ以降の講座開講はまだ未定です。



コメント